世界を沸かせた“カミカゼ”が語る「F1」という存在

右京さんが初めて生でF1を見たのはいつですか?
ニュルブルクリンクで行われた’85年のドイツGPですね。もう完全なカルチャーショックでした。
「見てはいけないものを見てしまった!」と思いましたよ。とにかく、ああいうショックを受けるスポーツは他にないと思います。
ズバリ、F1の魅力とは?
とにかくあれほど説得力のあるスポーツは他にないですね。モーター・スポーツはいろいろあるけれども、F1は別次元。支えている土台がまず違う。世界中のビッグマネー、世界中の頭脳、そして世界中のチャンピオンが集まり、「世界一」のプライドをかけてアクセルを踏んでいる訳ですから。F1には地位も名誉もお金もすべてある。でも、お金のためにF1をやっている人はいない。
みんな名誉のためにやっているんですよ。
F1の未来を語るうえで欠かせない要素は何でしょうか?
一つは環境だと思います。よく誤解されますが、実はF1カーは世界一のエコマシーンなんです。
皆さんはあれだけのスピードを出すためには相当の燃料を消費しているんじゃないかと考えるようですが、レースに参加している全チームが使う燃料の量は、ガソリンスタンドに補給するタンクローリーの半分くらいでしかない。成田からフランスまで飛ぶジャンボジェットの片道分の燃料だけで何年もレースができるくらい、とにかく燃費が優れているんです。それに、燃料を完全燃焼するので、排気に不純物が無いんです。環境という観点からとらえてもF1カーは最先端のマシンなんです。昔も今もF1の技術が自動車の進歩と発展に生かされています。
必要とされているから淘汰(とうた)されないんですよ。


















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