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スペシャル企画スケートボード対談 渡部豪太×清水葵 スケートボードは人と人をつなぐ魔法の道具だ!

俳優、タレント、モデルとして幅広いフィールドで活躍する渡部豪太さん、スケートボードのメッカ、湘南を代表する若手プロスケーターとして注目される清水葵さん。二人に共通すのはスケートボードへの強烈な想い。その想いを、今年5月原宿にボードスポーツの新聖地として誕生したムラサキスポーツBoarders Factで二人が語り合った。

PART1 スケートボードとの出会いから今日まで

対談01

清水 どのくらいやっているんですか、スケボーは?

渡部 14歳の時に始めたので11年くらいになります。

清水 僕も14歳の時に始めました。

渡部 スケボーを始めたきっかけは?

清水 近くに公園があって、そこでスケボーをやっている人がいて、ちょっと乗らせてもらったりして。それから13歳の頃、アメリカに行ってボードを買ったのですが、ずっと乗ってなくて。公園に行ったときに、そういえば持っているなって。それがきっかけでした。

渡部 始めた頃、周りにはスケーターがたくさんいました?

清水 結構いましたね。中学校の頃、同級生もガンガンやっているけど、どんどんやめていくんですよ。キックフリップができないとか・・・。

渡部 オーリーができなかったり。

※オーリー:デッキごとジャンプするスケートボードの基本トリック
※キックフリップ:オーリーと同じ要領でデッキのテールを蹴り、空中でデッキだけを1回転させるトリック。

清水 結局、最後まで残ったのが自分だけみたいな感じで。

渡部 僕も一緒です。最初はキックボードを持ってたんです。スケボーも同時に流行ってたので、いつの間にかスケートボードになって。仲間も15、6人いたけど、少しずつやめて他に楽しいことを見つけり・・・。僕の地元は茨城の日立なんですけど、そこで最後に残ったのは数えるくらいでした。
でも、スケートボードをやめることってできない。昔、友達に言われたんです、やめることは絶対できないよって。その時は、その意味がよくわからなかったんですけど。

清水 僕ももう11年間やってます。

渡部 途中、乗らなかった時期はあるけど、スケートボードをやめるって考えたことはないですね。

清水葵01
途中、何回かやめようと思った時期もあった。でも、周りにいるスケーターとのつながりで、結局、やめなかった。(清水)

清水 僕は、途中、何回かやめようと思ったことがあるんです。スポンサーもついて、うまくいってたんだけど、何回か道を外しそうになった時がありました。違うことをやりたいなと思った時期もあったり。でも、周りにいるのはスケーターで、そういうつながりで出会った人たちばかりだったから、結局、やめなかったんです。

渡部 仕事が増えていくと、自分の目線も高くなっていくから、これもできるんじゃないか、あれもできるんじゃないかって思うようになって、自分のやりたいことがわからなくなるときが僕にもありました。これやりたいけど、でも自分が今やらなくちゃいけないのはこれで・・・そんな幸福なストレス。でも、やっぱり僕の場合は芝居がやりたくて。

清水 ずっと芝居はやっていたんですか?

渡部 この仕事に携わったのは11歳の頃です。小学生最後の年で、高田純二さんとCMに出演しました。それが初仕事で、それからもう14年ですね。

清水 カナダに行っていたと。留学ですか?

渡部豪太01
カナダ留学では、スケートボードをやっていなかったら友達はできていなかった。(渡部)

渡部 高校を卒業して、1年間英語を勉強したくて行ったんです。最初は、ニュージーランドも考えました。物価が安かった。日本の2分の1くらいだから、100円のコーヒーなら50円。カナダは日本の4分の3で、100円なら75円。でも、ニュージーランドは訛が強くて、カナダはきれいな英語だということを聞いたので、カナダに決めたんです。
いざ行ってみたら、スケートボードの天国だったんですね。僕が行ったのはバンクーバーで、当時はまだGIRLの「MOUSE」や「GOLD FISH」とか見てなかったんですけど、そこに登場する有名なスポットは全部バンクーバーなんです。
GIRLのリック・ハワードもカナダで、トニー・ファーガソンもそう。僕が毎日見てる場所が全部そのスポットなんです。パークもスケールが大きくて。やっていることは日本とそう変わらないけど、攻め方とかラインの取り方が違うんですね。そこに1年間いて、スケボーばっかりやってました。

※「MOUSE」(マウス):1996年にリリースされたGIRLによるスケートボード映像作品。
※「GOLD FISH」(ゴールドフィッシュ):1994年リリースのGIRLの第一作となるスケートボード映像。スケートボードシーンのトップを走るGIRLの原点となる作品。
※GIRL:1993年、カリフォルニア州トーレンスに誕生した世界最強と評されるスケートボードチーム。設立メンバーは、リック・ハワード、マイク・キャロル、トニー・ファーガソンなど。映像作品としてスパイク・ジョーズ(映画監督)をディレクターに起用した「GOLDFISH」「MOUSE」のほか、ANTIHEROとの共同制作「BEAUTY AND THE BEAST」「BEAUTY AND THE BEAST2」。GIRL SKATEBOARDデッキやウェア、シューズなどの姉妹ブランドもある。
カナダ留学時に知り合ったローカルのスケーターたちと

カナダ留学時に知り合ったローカルのスケーターたちと

清水 それがあって11年間ずっとスケボーができてる。

渡部 スケボーやってなかったら友達ができてなかったですね。カナダでは語学学校に半年通っていたんですが、校内はイングリッシュオンリーで母国語は禁止なんです。韓国人、メキシコ人とかもたくさんいて、学校の外では母国語の人たち同士でいっしょにいるようになる。僕は英語の勉強に行ってたので、それは嫌だったんです。だから、学校が終わったらすぐパークに行って滑ってました。
そのうち地元のカナダ人のスケーターとも仲良くなってご飯を食べに行ったりするようになって。ある時、学校の友達がそれを見かけたらしく、「豪太、カナダ人といっしょだったでしょう。どうしたの、どこで知り合ったの?」って言われて、結局わかったのは、趣味がないと友達って作りづらいんだなって。
(スケボーをやっていると)友達ってすぐできる。転んだら手を貸してくれて、メイクできたら「イェー」みたいな。でも、趣味がない人だと友達を作るのがとても難儀なんですね。スケートボードをやっていてよかったなってその時は思いました。人間関係とか人とのつながりとかですごく得をしていて、「俺、満たされてるな」って。

清水 僕もスケボーをやってなかったら今の状況にはもちろんなってないし、全国あちこちにデモンストレーションとかで滑りに行かせてもらい、それがかなり勉強になりましたね。

(パート2へ続く)

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