フルマラソン3時間38分の記録をもつ大櫛エリカが、ロードバイクで85km走破にチャレンジ!はじめてのロングライドを完走するノウハウを実戦で身につける。自転車初心者の方、必見!
大会前日の26日(土)、富良野のお天気は快晴、気温は31℃!さすが梅雨とは無縁な北海道です。会場に着くやいなや、メカニックの方にバイク(自転車)のセッティングをしてもらいました。サドルの位置を合わせたり、タイヤの空気圧を調整したり、事前の準備っていろいろあるんですね。特にロングライド初心者はお尻が痛くなると聞いているので、サドルのポジションは入念にチェック。
バイクセッティングの後は、ロングライド講座に参加。アースライドナビゲーターの白戸太朗さんとプロMTBライダーの小笠原崇裕さんが、ロングライドの極意をレクチャーしてくれる貴重なチャンスです。自転車で長距離を乗りこなすには、(1)前半にがんばりすぎないこと。それには自分が調度いいと感じるギアより1枚軽くする、(2)スピードを上げるのではなく、回転数を一定に保つなどが肝心だそう。ペダルをしっかり踏むための足の乗せ方やストレッチの方法も教わりました。これは心強い!
大会当日の27日(日)、今日も晴れです!天気予報によると、気温は32℃まで上がるとか。長時間日差しを浴びるので、日焼け対策は必須。私は長袖のウエアをチョイスしました。風による冷えを防げるし、ラベンダー色が富良野っぽくありませんか?スタートラインに並ぶと、周りはみんな速そうに見えます。でも、大丈夫。こういうとき、フルマラソンを完走している自信が心の支えになります。
定刻の午前7時、いよいよスタート!私が走るのは3つあるコースのうち、ラベンダーコース85kmです。スタート直後は周りのペースに飲まれそうになりますが、ロングライド講座で教わったことを思い出して、スピードを上げすぎないように注意します。でも、自分のペースがよくわからない…。そこでペースメーカーを見つけ、その人がギアを変えたら自分もギアチェンジして、ついていくことにしました。
富良野産のおいしいメロンがいただける「とみたメロン」さんが最初の休憩ポイントです。アースライド参加者は黄色のジューシーな果肉が特徴の富良野メロンを食べ放題! 私も飛びつきました。一口ほおばると、うーん、甘い!もっと食べたいけど、先はまだ長いので、がまんがまん。次の目的地、日の出公園に向けて出発です!
とみたメロンさんを出発してしばらくすると、徐々に自分のペースがつかめてきました。カラダが自転車になじんできたみたい。雄大な北海道の風景をながめる余裕も出てきました。ところどころに雪が残る山々のコントラストが美しいし、空気もおいしい!心地いい風をいっぱい受けて気分爽快です。途中、なんとも風情のある駅を発見。中富良野駅は、まるでロケのセットのような無人駅です。
寄り道を楽しみ、エイド2の「日の出公園」に到着。ひといき入れながら、フランスの方とボルドーマラソンの話題で盛り上がりました。ボルドーマラソンって、ワインのシャトーをめぐる、おもしろい大会なんですよ。自転車レースが盛んなフランス出身とあって、彼のコスチューム、決まってます。東京からおみえになった女性参加者のみなさんとも健闘を誓い合いました。参加者同士の交流でテンションアップ!
次なる目的地はエイド3の「拓真館」です。エイド2までの27kmはほぼ平坦でしたが、ここからはアップダウンがきつくなります。さっそくゆるやかな坂道が続き、息があがります。ももの裏側からお尻にかけてのハムストリングを使っているのを実感。足にも負荷がかかって、苦しい…。でも、みんな一緒にがんばっているんだという気持ちで、アップダウンの連続を乗り切ることができました。
拓真館は風景写真家・前田真三さんの富良野や美瑛の美しい写真が展示されているそうですが、ゆっくり見ている時間はありません。少し長めの休憩をとり、ボトルの水を補充して復路に備えます。心配していたお尻の痛みも、パット入りのスパッツのおかげで大丈夫。乗りながらお尻の位置を少しずつずらしたのもよかったみたいです。さぁ、ここから折り返し。後半もがんばるぞ!
拓真館からの折り返しは来た道を戻るコースなので、再びアップダウンの繰り返しです。「また坂道か…」と思うとゾッとしますが、走り出してみると不思議なことに帰りのほうが楽に感じます。自転車の扱いにもずいぶん慣れて、坂道の勾配によってギアを変えるのがおもしろくなってきました。下り坂ではスピードが出るので、バランスを崩さないよう集中します。
下り坂では特にコーナーのブレーキングが重要。コーナーの手前でしっかりスピードを落とし、コーナーの途中からスピードを上げていくのが基本です。エイド4には富良野の新鮮なアスパラガスと豚肉の串焼きが待っていました!上富良野は養豚が盛んだそうで、生肉の串焼きはとってもジューシー。塩味が利いていて、塩分補給に一役かいました。気がつけばペロリと3本。ちょっと食べ過ぎかな?腕の力でペダルをこぐハンドバイクの男性には脱帽です
ランチの後は最後のエイドとなる長沼公園をめざします。コースは再び平坦に戻り、長い直線が多くなってきました。直線では風の抵抗を受けやすいので、前の人の後ろについて風の抵抗を減らすドラフティングに挑戦。確かに楽です。はるかかなたまで続く直線道路を走っていると、菜の花畑があらわれました! 一面に広がる黄色いじゅうたんから素朴な香りが漂ってきて、疲れが吹き飛びます。
エイド5には、またまたおいしいものが待っていました。「ふらのバーガー」さんの手作りウインナーです。上富良野産の豚肉を使った無添加のウインナーはさっぱりしていて、何本でもいけちゃうお味。ここでも2本、ペロリと食べちゃいました。エネルギーを補給した後はフィニッシュまでラストスパート。ロングライド講座で教わったストレッチで背中や肩のこりをほぐします。気持ちいい!
フィニッシュまで残り13km。さすがに疲れを感じます。ところが最後にとどめの坂道が…。自転車を降りて手押しで上っている人もいますが、ここで降りるわけにはいきません。ハムストリングをしっかり意識してペダルを踏み込みます。上り坂は苦しいけど、上りきったときの達成感はたまらない。「あと少し」と自分に言い聞かせながら、終盤の坂道もなんとか乗り切ることができました。
3kmほどの直線を気持ちよく走って、朝日ヶ丘公園にフィニッシュ! はじめてのロングライドを完走することができて、ほっとしました。ボランティアの高校生から完走証を手渡されると、ますます実感がわいてきます。地元の農家のみなさんが、富良野のぶどうジュースや摘み立てのミニトマトでねぎらってくださったのも感激! アースライドはチャレンジする楽しさと達成感、人と人との触れ合いが魅力なんですね。
自転車の中でもロードバイクは扱いが難しいイメージがあって、初心者にはハードルが高いと思っていました。でも、そんなことないんですね。ランニングと比べると、カラダに直接かかる負担が少なく、85kmを走った疲労度はハーフマラソンを走ったのと同じくらい。ギアを変えて足への負担を加減したり、体勢やポジショニングを変えてカラダにかかる負荷を軽減したりできるので、ランニングのように自分を追い込んでいく苦しさは感じませんでした。
女性は「足が太くなるから」と自転車を敬遠する方も多いようですが、インナーマッスルがきたえられて、かえって脂肪のつきにくい足がつくれると思います。特にヒップアップには効果絶大。腹筋や背筋も使うので、お腹まわりから下半身にかけてのシェイプアップにオススメです。私も自転車トレーニングで自分のカラダがどう変わるのか、ランニングにどんな効果が出てくるのか楽しみです!
大櫛エリカ(おおくし えりか) プロフィール
1980年9月25日生まれ。1996年に歌手デビュー。2007年2月からアシックスのイメージキャラクターを務める。2008年東京マラソンを3時間47分で完走。中学時代は陸上部に所属。ボディボードやスキューバダイビングのライセンスも持つ





























































