6月26日、心地よい快晴の中、約350人のサイクリストを集めて行われた「北海道富良野アースライド2011」。その中でも今大会最長の「北の国からコース 110km」に参加し、雄大な北の大地を駆け抜けた西村宗範が、大会の模様をレポート!
前夜祭の抽選会で頂戴したふらのワインをついつい部屋飲みしてしまったが
すっきりと目覚めた朝5時半。
気温はやや肌寒い8度! でも、日差しはしっかり明るい。
すでにスタート会場は大勢のサイクリストでにぎわっている。
スタート前の白戸さんのMCで気合も入り、
7時ジャスト、グループごとにスタートを切る。
市街地は二段階右折。地球はもちろん、人にもやさしいアースライドを実感。
郊外に出るとすぐに広大な畑が!
凛とした涼しさの中、北海道らしいまっすぐな道を順調に進む。
あっと言う間にエイド1「とみたメロン」に到着… と、なんだあの空に浮かぶ緑の物体は?? まさか!? やはり予想通りのメロンのバルーン。 出てきたカットメロンは上品な甘さ、ジューシーでバカうま! 次のエイドでの期待が高まる!
再び、畑の緑がまぶしい丘陵地帯を軽快に飛ばす
エイド2は「日の出公園」。
スタッフの方が炊き出しを!
なんと、あの北海道の味ジンギスカンも。
スタートからほぼ2時間。
「みなさ〜ん、朝9時からジンギスカンが食べられる幸せ、噛み締めてください!」
秀逸な体育会的コメントの白戸さん。
でも食べられちゃうんだな… じゃがバターなんか最高!
頭に浮かんだビールの映像をかき消して、サドルにまたがる。
そういえば、エイドを出るとき、誰かが「富良野はここからが本番。」
と言っているのを聞いた。
嫌な予感が…
来ました!ついに、キツめの上り坂の登場。 本日初、インナーにギアを入れる。 ただし、まだ風は涼しい。 上りきった丘の上からの景色は、「絵葉書」で見たことのある、あの北海道。 すばらしい景色に癒され、気が付くと、エイド3「拓真館」。
足を止め、しばし、北海道の美しい自然を記録した、拓真館の写真展を鑑賞。
「食って、漕いで、と肉体だけではないのがアースライド」、と、やっと理解する。
前田真三、晃氏の色彩豊かな作品に刺激を受ける。
すると拓真館の横で、時期的に見られないと思っていたラベンダー畑を発見。
写真家気取りで、シャッターを押す。なんだろう、この充足感は?
エイドでもらったメロンキャラメルを頬張りつつ、日の出公園までの帰路につく。
下り基調の丘を進むのは、実に気持ちがいい。
あっという間に日の出公園に。
このまま、「北の国からコース」へ進む。
実はここから先が難所だったのだが、その事実を知らない私は、国道を軽快に走る。
はるか先に、クン! と折れる、見事なV字型の上り坂を発見。
「まさか、あそこを走るんじゃないよな…」と激しく動揺するも
コースマップをみると、間違っていない。
結構な上りなのに、マップによると
なぜか「クマ出没注意(マジで!)」と書いてある。
「(笑)」でなくて、「(マジで!)」というところに、本気感が伝わる…
「こんな上りで、ヒーヒー言っている所をクマに襲われたら逃げられんだろ!」
意を決して、ギアをローまで使い切り、ゆっくりと上っていく。
幸運にも熊には出くわさなかったが、やさしい坂から、激しい坂からまで
まさに上りのフルコース。しかも男らしい一本道である。
長い長い上り。11時になり日差しもきつくなってきた。
速度は時速12キロ。ぽっちゃりライダーにはきつい…
汗はダラダラ、足はパンパン。息も絶え絶えになり、一回休もうかという時、
なんと、「湧き水」の看板が!!!
こんなタイミングで、都合がよすぎるっ!幻か?
だまされてもいいや、とフラフラしながら小屋の前に吸い込まれる。
本当にあった、湧き水!
「ベベルイの湧き水」。
なんと8000年前の縄文時代から使われていたそう。
縄文人がこの坂の途中で湧き水を発見したときの喜び、いかばかりか… 激しく共感。
湧き水で古代の力をもらい、残りの坂を上りきる。
坂の上は、高原らしい爽やかな風が吹き抜ける。
う〜ん、麓郷って最高!
富良野のアースライドに出てよかったと改めて実感。
背の高い木々に挟まれた一本道。
緑豊かな広大な畑。
贅沢な時間を過ごす。
そして、エイド4「五郎の石の家」に到着。
あの「北の国から」の撮影で使われたという石の家。
小学校のころ見た、数々の名シーンが頭に甦る。
どこに行っても、見つけたら必ず食べるソフトクリームにも
舌鼓を打ちつつ、最後のエイドに向けて出発。
ここからが、甘かった…
どうせ、残りの距離は短いし、下りばっかりだろう、と。
しかし、富良野の丘は、永遠に続くかと思わせるくらい
何度もアップダウンを繰り返し、私の足に襲い掛かる…
虫の息になりながら、エイド5「鳥沼公園」に。
そこで、スタッフさんに「あと10Kmですから、楽しんで!」と声をかけられハッとした。
そうなのだ、本当に、あと、ものの30分で終わってしまうのだ…
もう少しこの緑を堪能したい想いと、足腰の疲労感で複雑な気持ちの中、
最後の旅程へ。
富良野市内を抜け、ついにフィニッシュ!
110Km、6時間半のアースライド初挑戦、無事に終了!
北海道富良野の雄大な景色。走り応えのあるコース設定。地元の方の温かいもてなし。
実に贅沢な時を過ごさせて頂いた。
最後に、コース案内や、エイドで面倒を見てもらったスタッフの方に感謝!
本当にありがとう!
西村宗範
西村宗範






















