(コース全長:4.563km/勾配:最大下り10.05%、最大上り8.88%)
一人ずつ30秒おきに時差スタートし、1周回のタイムを競う個人タイムトライアル。
元プロライダーで現在は宇都宮BRITZEN監督を務める栗村修が先陣を切ってコースイン。
アタック前に、現役時代の先輩である今中大介に勝負を挑んだ。「一番走者、一番時計で勝つ」との宣言通り、トップタイムをマークすることができるのか!?
サーキット中の注目が栗村に注がれた。
10人目にはプロアスリートでスポーツナビゲーターの白戸太朗が本気のアタック!
トライアスロンで鍛えた自慢の足をみせたが、なんと計測器を装着し忘れるハプニング。記録なしという結果に終わった。
白戸は会場の様子を伝える実況担当としてもイベントを盛り上げた。
栗村、白戸に続いて一般参加者が続々とアタック。出場者36人の中には、プロ顔負けのTT仕様やインカレ優勝経験者というツワモノも。
富士スピードウェイという本格サーキットにふさわしい、ハイレベルなアタック合戦が繰り広げられた。
元F1ドライバーで現在は自転車レーサーとして活躍する片山右京は、意外にもTT(タイムトライアル)初挑戦。
富士スピードウェイのコース特性を熟知している"地の利"を生かし、33人目のタイムアタックで7分07秒52を記録した。順位は11番手。
日本人初のツール・ド・フランス経験者・今中大介は34人目にアタック。TTは14年ぶりとのことでスタート前はやや緊張の面持ち!?
上り坂巧者の今中だが、高低差約40mという富士スピードウェイのアップダウンには手を焼いた様子だ。栗村監督との対決の勝敗を決める注目のタイムは7分14秒03で14番手。
ENJOY! SPORTのチャレンジ派として「北海道富良野アースライド」や「館山わかしおトライアスロン大会」に挑戦してきた大櫛エリカがソロ25周(114km!)を走り終えた後、急きょTTに初挑戦! 女性でただ一人の出場となった大櫛のアタックタイムは9分42秒590。
「10分は切りたい」という目標をみごとに達成した。
スペシャルゲストや腕におぼえのある参加者たちの走りにくぎづけのギャラリー。一人ひとりのアタックを子どもから大人まで大勢の自転車ファンが見守った。
アタック前になにやら話し込む今中と栗村。
ユーモアあふれる二人の会話には笑顔が尽きない
思わぬ形で幕を下ろした今中・栗村対決。
今中(左)は勝利の笑顔、対する栗村は「ごめんなさい」のポーズで降伏
大会前に行ったENJOY!
SPORTのスペシャルインタビューで、高らかに対決を宣言した栗村修と今中大介。
注目の先輩・後輩バトルは、宣戦布告した後輩・栗村が計測器を装着し忘れ、タイム計測できないというまさかの結末に・・・。その結果、7分14秒03のタイムを記録した先輩・今中に軍配があがった。
「栗村の走りをみて、(速かったので)びっくりしました。14年ぶりのTTはきつかった。自分では、まだイケると思ったんですけど、上りが遅かった」と振り返る今中。
これに対し、「計測器は単純につけ忘れです。来年こそ今中さんに勝ちます!とリベンジを誓う栗村は、「TTは楽し苦しかった(楽しかったけど苦しかった)。そこで自転車歴15年で培った技を使いました。自転車は惰性で進みますから、ペダルを踏む足の力を4回に1回抜くんです」と秘策を披露した。
最後に来年の対決に向けてがっちりと握手を交わした二人は、「弾丸のようにゴールに飛び込む参加者の皆さんの姿をみて、その純粋な気持ちに刺激を受けました」と語った。
今日は朝一番の実業団のレースを皮切りに、ソロ、タイムアタックと3つのレースに出場しました。
特に初挑戦だったTTはあんなに苦しいと思わなかった。レーシングカーでは感じない風の抵抗や上りのきつさを痛感しました。
特に100Rからヘアピンにかけて、あんなに上っているとは思わなかった。
レーシングカーでは何万回と走ったコースなのに、まさに新境地です。
また、今月は国内のロードレースに出た後、フランス出張があって帰国したばかりなので、疲れが残っていた。
自転車は純粋にカラダを使うスポーツなので、レースに臨むには体調管理も重要です。
自分と向き合うこと、チャレンジすることというのは何歳になっても大切だと改めて実感しました。
片山右京(かたやま・うきょう) プロフィール
1963年5月29日生まれ。1992年ヴェンチュリー・ラルースチームよりF1デビュー。1994年ブラジルGP、サンマリノGPで5位入賞、イギリスGPで6位に入賞し、シリーズランキング17位を記録。自転車レーサーとしては直近で、2010年3月もてぎ4時間耐久レースでソロ3位。3時間エンデューロ優勝。4月に群馬CSCグランプリ102kmで優勝するなど活躍中。