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SPORTS TOURISM

潮風を受け、未体験エリアを疾走!
〜第1回館山わかしおサイクルフェスティバル〜

千葉県館山市にある海上自衛隊館山航空基地を使った初めての自転車競技会「第1回館山わかしおサイクルフェスティバル」が4月4日(日)開催されました。子供から高齢者まで、自転車好きが多数参加し、太平洋の潮風と一体となって南房総の春を楽しみました。
主催:館山わかしおサイクルフェスティバル実行委員会
   構成:NPOフレンドシップサイクル協会、(株)フジテレビジョン、東日本旅客鉄道(株)、館山市、館山市教育委員会、(社)館山市観光協会
共催:全日本実業団自転車競技連盟
協力:海上自衛隊館山航空基地、ファミリーオ館山

 房総半島の先端に位置する館山は、温暖で自然に恵まれ、スポーツ愛好者が多数訪れる地です。毎年1月に開催される「館山若潮マラソン」をはじめ、毎月のようにスポーツイベントが開催され、ダイビングなど海関連のスポーツも盛んです。中には、JRなど鉄道で自転車を運び、館山から房総半島各地を走るサイクリストも多く見られます。

幼児から70歳のサイクリストまで世代を超えて参加

 この日は、主催者や館山市、海上自衛隊関係者らが見守る中、3歳児から70歳まで男女合わせて234人と3チームが参加。性別、年齢や技量によってカテゴライズされた計14レースが行われました。

 レースのスターターを務めた金丸謙一館山市長は「子供からすばらしいレーサーまでが集まり、自衛隊の協力を得て、サイクルフェスティバルが開催されました。年中スポーツができる町として、これからも盛り上げていきたい」と話していました。

スターターの金丸市長

金丸謙一館山市長の合図でスタート

家族の参加も

東京都大田区から参加した清水達史さん一家

コースになったのは、あの滑走路!

 今回のレースの最大の特徴は、普段はヘリコプターなどが発着する自衛隊基地で行われたことです。補助輪をつけた2歳児から11歳までの子供が参加した「ミルキー」では500メートル、小学生が参加するキッズでは3kmを走りましたが、ビギナーやレディースでは1周4.8kmのコースを2周する9.6km。中級では6周28.8km、上級は10周48kmを走るレースとなりました。中級や上級では、激しいデットヒートが繰り広げられる見応えあるレースが続きました。

 また、この基地の滑走路は、往年の人気ドラマ「Gメン'75」のタイトルバックに使われるなど、知る人ぞ知る存在でもあります。

最高齢は70歳、ビギナー最速は16歳と、多彩なレース展開

 50歳以上が参加する「シニア」の部では、21人が3周14.4kmのコースに挑みました。1位の榎本功さん(千葉県)は、21分57秒のタイムでほぼ同着の2位をかわしてゴールしました。同クラスの15位、27分8秒でゴールした赤いジャージ姿の山田功さん(千葉県)は参加者の最高齢の70歳。「自転車競技歴はまだ1年4カ月ですが、これまでウルトラマラソンにも挑戦してきました」というだけあって、その鉄人ぶりにギャラリーからも感心の声が上がっていました。

シニア

51歳以上のシニアも負けずに全力疾走だ

シニア最高齢の山田さん

15位でゴールを決めた70歳の山田さん(写真右)

ビギナー1組

コース2周のビギナー組はマイペースで表情に余裕も

 一方、計104人と最も参加が多かったビギナーの部は、4組に分かれてレースが行われました。コース2周9.6kmのレースですが、先頭集団以外は意外とマイペースで、余裕の表情で走る人も。その中で最も早かったのは4組で優勝した16歳の船木恭則さん(千葉県)。14分08秒と他を圧倒する健脚ぶりを発揮しました。

 7人が参加したレディース部門では、3月まで小学生だった12歳の中学1年生、古山稀絵さん(東京都)が15分14秒のタイムで大人たちに競り勝ちました。古山さんは「小学校1年の時から自転車に乗っていますが、今後も続けてもっと上を目指したい」と話していました。

レディース

女性だけのロードレディースは、
7人での少数精鋭レースに

レディース優勝

12歳の少女レーサーが大人を圧倒

ミルキー

下は2歳から参加。補助輪をつけた未来の
ロードレーサーだ

 補助輪を付けた幼児用自転車での出走もあったのがミルキー組。そして小学生のキッズ1、2組は将来が楽しみな計26人が出走。小学4〜6年生が参加したキッズ2では、3kmを大人と同じような装備をした子供たちが走り、花田聖誠君(神奈川県)が4分06秒のタイムで優勝しました。

キッズ1組

大人顔負けのスタイルで、
コーナーを攻めるキッズ1組

キッズ2組

小学校高学年ともなると、
ウェアも様になっているキッズ2組

 さらに、全競技中で最も目立っていたのが、一般の自転車「ママチャリ」を使ったレースにチームで参加した「BJロードレーサーズ(千葉県)」の越前恵一さん、宮崎雅臣さんの2人。バレリーナとヌードスーツのコスプレで最後まで会場の注目を集めていました。

ママチャリ ママチャリ ママチャリ

このコスプレがとにかく目立った!

サイクルレースの醍醐味を見せつけた中・上級レース

上級レース

最後に行われた上級者レースはさすがの迫力

 レースのクライマックスは、なんと言ってもコースを6周する中級と10周する上級のレース。中級1、2組には49人が参加しました。最終の上級レースには26人が参加し、1時間を超える48kmのレースだけに、迫力は満点。最後の1周では激しい競争となり、フィニッシュは3人がほぼ同時にゴールラインを走り抜けるというデッドヒートぶり。サイクルロードレースの醍醐味を見せつけてくれました。

 激戦を1時間9分44秒のタイムで制した山崎泰史さん(25歳、神奈川県)、「やっと勝ててうれしい」と話していました。

上級優勝

激しいレースを制し、両腕を挙げて
ガッツポーズの山崎泰史さん

中級2組-1

各組のレース前には、
自衛隊車両の先導でパレードを行った

中級2組-2

基地内のレースに「走りやすかった」と
感想を漏らす人が多かった

中級2組-3

中級2組、優勝の山下裕大さんもガッツポーズ

自衛隊にも興味津々

海自ブース

参加者は自衛隊について興味を持つ人も
多く見受けられた

 会場には海上自衛隊のブースも設けられ、基地の役割や自衛隊の仕事についての説明を聞く人も見られました。また、食堂では、「海上自衛隊のカレー」も振る舞われ、大人気に。両親といっしょに海上自衛隊カレーを食べていたビギナー1組で優勝した安齋大河さん(16歳、埼玉県)は、「こんなものを食べられるとは思っていませんでした。おいしいです」と話していました。

カレー1

基地内の食堂では、名物の「海上自衛隊カレー」が
振る舞われ、子供たちも興味深げ

中級2組-3

ビギナー1組で優勝の安斎大河さんも「うまい!」

スポーツ・ツーリズムが見せた新たな館山の魅力

 今回のフェスティバルは、海上自衛隊の協力なしには実現しなかったものですが、レースの場として同基地が開放されたのは初めてのこと。「館山市からの依頼を受けて、自衛隊としても市に協力し、広報活動につなげようとしています。今後も市との協力の中で、開催の可能性を検討したい」(同基地広報室)と来年以降の期待も膨らみます。

 ほとんどの人にとっては、自衛隊の基地に足を踏み入れるのは初体験とあって、基地の役割や自衛隊のことについて質問するサイクリストの姿も見られ、館山の新たな魅力に触れていたようです。